いさかん(諫早干拓農地)の特徴 FEATURE

実は600年以上も前から、諫早には干拓して農地をつくってきた歴史があります。

諫早独特の地形と潮が生んだ「干潟」

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干潟の土砂はこのようにどんどん溜まっていき、川や排水路の水が海に流れ出るところにも溜まるので水が流れにくくになり、人々を困らせてしまいます。 そこで人々は昔から、溜まった土砂を囲むように堤防を築いて干拓し、農地などを作ってきました。

0、諫早湾は有明海の西側にある大きく入り込んだ湾。
1、筑後川などの大きな川が、有明海に砂・泥・阿蘇山などの火山灰を運び、それぞれの川の河口に沈む。
2、有明海にある海流によって、砂・泥・火山灰はゆっくり流され、流れが遅くなる諫早湾に溜まっていく。
3、有明海は日本一の干満差で有名で、満ちたときに流されてきた砂や泥は、引き潮のときに取り残され少しずつ溜まっていく。こうして干潟ができていく。

干潟に堤防をつくって土地をつくる「干拓」

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堤防をつくってその内側への海水の侵入を防ぎ土地をつくることを「干拓」といいます。

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干拓は600年以上も前から繰り返し行われ、諫早平野となったのです。

「諫早湾干拓事業」とは

諫早湾干拓事業によって、条件の良い農地と調整池がつくられました。
ここでは全域が広い平たん地であることを活かし、大きな機械を使った生産性の高い大規模な農業がおこなわれています。
また、調整池の水のおかげで雨の少ない時期でも困らず農業ができます。

調整池が育む新しい水辺環境

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かつて干潟だったころは、ムツゴロウやカニなどの生き物が干潟ならではの生態系をつくっていました。
現在、干潟は干陸地(淡水の干潟)と調整池になったことで、干潟のときとは違う植物や生き物が見られるようになりました。
調整池は農作物を育てるために使われるだけでなく、鳥や魚などのいろいろな生き物がすんでいます。

1.平たんで広大

諫早湾は、長崎県の有明海に面した日本最大級の干潟で、国内の全干潟面積の6%を占めてしまうほど広いのです。
その平たんで広大な土地を活かして、お客様のニーズに合った野菜を一気に大量にしかも安全に生産することができます。

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2.天然のミネラルたっぷり

もともと干潟だった土地。海水の塩分、貝・蟹なども養分になってミネラル豊富な土壌。
土にカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が多く含まれていることで、野菜の甘みが増します。

3.新しい

同じ作物を育て続けていると土壌はやがて古くなります。
農業の要は土づくり。土が農地そのものの履歴が少ないことで、地力(土地の持っている力)が強いのです。

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農地の様子を動画で見る

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長崎県特別栽培農産物

化学的に合成された肥料と農薬両方の使用量を県の慣行基準の1/2以下に抑えて生産した農産物です。

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エコファーマー認定

農業は、自然循環機能を有し、環境と最も調和した産業です。環境保全型農業は、この自然循環機能を生かした土づくりや化学肥料の使用量削減等による環境負荷の軽減に配慮した農業を推進していくものです。諫早湾干拓地では、緑肥の鋤込み等による土づくり、フェロモン剤の使用等による病害虫対策、マルチ被覆等による除草対策などを通じて、化学農薬や化学肥料の使用を抑え、環境への負荷を軽減した持続可能な農業に取り組んでいます。現在、全ての営農者が「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づく認定農業者(エコファーマー)に認定されており、また、GAP(農業生産工程管理)に取り組むこととしております。そして、営農開始後5年以内に一般の栽培に比べ、化学農薬の散布回数と化学肥料の使用量を半分以下に抑えた長崎県特別栽培農作物、または、化学農薬や化学肥料を使わないで有機栽培農業によって生産された有機栽培農作物の認証を目指すこととしています。

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